針ノ木岳(柏原新道〜種池山荘〜岩小屋沢岳〜新越山荘(泊)〜鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳〜針ノ木峠〜大沢小屋〜扇沢駅)

針ノ木岳山行き(9月25日 1日目)
(柏原新道〜種池山荘〜岩小屋沢岳〜新越山荘(泊))

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1日目出発地:扇沢ロッジ
扇沢ロッジ(07:12)−[16分]→柏原新道登山口−[49分]→八ツ目ベンチ−[23分]→ケルン−[50分]→一枚岩−[23分]→石畳−[37分]→ガラ場−[38分]→種池山荘−[95分]→岩小屋沢岳−[42分]→新越山荘(14:32)
1日目到着地:新越山荘(泊)

1日目歩行時間:およそ6時間13分 +(食事・休憩 1時間07分)=所要時間:7時間20分
1日目歩行距離:約10.3km

2日目出発地:新越山荘 ← クリックすると2日目の記録へジャンプします。
新越山荘(06:10)−[52分]→鳴沢岳−[63分]→赤沢岳−[111分]→スバリ岳−[51分]→針ノ木岳−[43分]→針ノ木峠(針ノ木山荘)−[151分]→大沢小屋−[47分]→針ノ木登山口−[31分]→扇沢駅−[12分]→扇沢ロッジ(16:50)
2日目到着地:扇沢ロッジ

2日目歩行時間:およそ9時間21分 +(食事・休憩 1時間19分)=所要時間:10時間40分
2日目歩行距離:約13.3km

総歩行時間:約15時間34分 +(食事・休憩 2時間26分)=所要時間:18時間00分
総歩行距離:約23.6km(GPSナビの距離データ)


マップ上の青文字をクリックして下さい。その場所の写真が表示されます。 扇沢ロッジ 柏原新道登山口 八ツ目ベンチ ケルン 一枚岩 石畳 ガラ場 種池山荘 岩小屋沢岳(標高2630.3m) 新越山荘 山荘の部屋から剱・立山を望む 山荘前からこれから向かう針ノ木方面を望む 鳴沢岳(標高2641.0m) 鳴沢岳から赤沢・針ノ木岳方面を望む 赤沢岳(標高2677.8m) 赤沢岳から岩小屋沢岳方面を望む 黒部湖が眼下に スバリ岳(標高2752.0m) スバリ岳から針ノ木岳を望む 針ノ木岳(標高2820.6m) 針ノ木岳から槍ヶ岳方面を望む 針ノ木峠 雪の無くなった針ノ木雪渓を降りる 大沢小屋 針ノ木岳登山口 扇沢駅
毎年恒例の長距離山行きである。今回は眼下には黒部湖を眺め、頂からは剱・立山を初め北アルプスの山々を広く望むことができるという岩小屋沢岳から針ノ木岳へと向った。

第1日目
昨年(平成16年9月)と同様に今年も雨上がりでどんよりとした曇り空である。昨年より遥かに酷いガスの中、前泊していた扇沢ロッジからのスタートである。
今回のスタート地点も昨年の「鹿島槍ヶ岳登山(よろしければクリックしてご覧下さい)」と同様で、「種池山荘」までは全く同じルートを辿ることになる。扇沢ロッジをスタートして少し歩いて行くと車道へ合流する。車道をしばらく進むと扇沢に架かる扇沢橋が現れ、その橋を渡りきったところが柏原新道の登山口である。
登山口には柏原新道の道標と爺ヶ岳登山口の案内板がありその道標に従い扇沢の左岸をしばらく歩いて行くと道は右側に曲がり樹林帯の大きな尾根の斜面に取り付く。通称「モミジ坂」と言われるつづら折れの急坂を登ることになり高度を一気に稼ぐことができる。
今回は昨年よりも酷いガスに覆われている。展望の全く利かない山道を登り初めておよそ50分程で「八ツ見ベンチ」へ辿り着いた。昨年はこの辺りの僅かな木々の隙間から遥か眼下に「扇沢駅」を眺めることが出来たが今回はガスに覆われて全く望むことは出来なかった。
ベンチで一息ついた後も相変わらずの急坂を登り続けることになる。ケルンへの途中少し雲が切れ上空には青空が顔を覗かせてきている。稜線での青空を期待しながら歩くことおよそ25分程で見覚えのある「ケルン」へ到着した。ケルンに貼り付けてあるプレートには「種池 4.5KM 3時間半」と書かれている。
ケルンを過ぎた辺りから幾分上りが緩やかになったように感じたが疲れ果てた身体にはまだまだ急な上りである。上空にはまだ青空が顔を覗かせている。途中すれ違ったパーティから「稜線は晴れていますよ、楽しんで下さい」の一言で気分一新。青空の下のガスの切れ目の少しの合間の眺めを楽しみながら登ることおよそ50分程で「一枚岩」に辿り着いた。
昨年はこの辺りから左方向に「岩小屋沢岳」がクッキリとまた前方の稜線には「種池山荘」を遠望することができたが今回は全く望むことはできない。一枚岩を通り過ぎてしばらく行くとやがて足下には大きな石が道に敷き詰められたようになっているが、この辺りが通称石畳と呼ばれるところでしばらく行くと右側に「石畳」と書かれた標識が現れる。歩きにくい岩道を足下に注意しながら通り過ぎると道は平坦となり歩きやすい道がしばらく続く。やがて右手に「水平道」と書かれた場所や「石ベンチ」と書かれた場所を通るが昨年はこの辺りで綺麗な紅葉を見ることができたのだが今回はまだ少し早いようである。
水平道、石ベンチと通り過ぎてしばらく行くと右手にガレ場の注意看板が現れる。看板から先は確かに細いガレ道で道幅は狭く左下はガレ落ちていかにも危険な場所である。足下に注意しながら進んで行くと途中丸太橋が現れ岩に「ガラ場」と書かれた標識が取り付けられており更に慎重に通り過ぎることになる。ガラ場を過ぎ「落石注意」と書かれた崩落跡だと思われる場所を通り過ぎてしばらく行くと石が敷かれた階段が現れる。昨年はこの階段を登って行くと途中周りの景色が開けてきたら種池山荘はすぐであったが、今回はガスで視界が遮られ周りの景色を楽しむこともできずただ階段を登り続けるだけである。一歩一歩ゆっくりと長い階段を登って行くとやがて前方に薄っすらと「種池山荘」が見えてきた。ガラ場からおよそ40分程要してやっとのこと「種池山荘」へ辿り着いたが予想していた通り辺りは霧で視界が遮られて展望は全く無い。
昨年はこの山荘から爺ヶ岳方面へと向ったが今回は全くの逆方向で岩小屋沢岳方面へ向うことになる。山荘での昼食タイムも終わり濃い霧のため展望を楽しむこともできず山荘前の平坦な尾根道を岩小屋沢岳へと向った。しばらくは快適な尾根道歩きとなるが濃い霧のため微かに前方が見えるだけで周りの展望を楽しめないが尾根道の状況から判断して霧が無ければさぞかし素晴らしい眺めを楽しめることが想像できた。
途中道端の薄っすらと紅く色づき始めたナナカマドの紅葉や黄色くなりかけたダケカンバの黄葉を楽しみながら小雨混じりの霧の中を只ひたすら歩くことになる。やがて山荘からおよそ60分程歩いた頃、尾根道は細く左側が切れ絶った危険な場所へ到着するがおそらく左側は目も眩むような断崖だと思われるが霧で下が見えないためかさほど恐怖心は無かった。危険な尾根道を通り過ぎハイ松帯の中を歩いて行くと岩小屋沢岳はもうすぐである。濃い霧の中を只ひたすら歩くこと種池山荘を出発しておよそ1時間半程要して「岩小屋沢岳(標高2630.3m)」へ辿り着いたが濃い霧で山頂からの展望は全く無い。
山頂でしばらく小休止した後、今日の宿泊地である新越山荘へと向った。一旦鞍部まで下り再び2623ピークを登り返し後は濃い霧の中を新越山荘まで下りることになり、岩小屋沢岳を出発しておよそ40分程で「新越山荘」へ無事到着し第1日目が終了した。


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