| 白馬三山山行き(2日目:9月23日)(蓮華温泉〜白馬大池〜小蓮華山(2768.9)〜白馬岳(2932.2)〜村営頂上宿舎〜杓子岳(2812)〜白馬鑓ヶ岳(2903.1)〜鑓温泉〜猿倉) | 
| 平成18年9月22日(金) 〜 23日(土・祝) | 
| 1日目(22日) ← 1日目の記録はこちら | 
| 出発:蓮華温泉ロッジ(07:13) | 
| 蓮華温泉ロッジ−[122分]→天狗の庭−[92分]→白馬大池山荘−[123分]→小蓮華山(2768.9)−[37分]→三国境−[53分]→白馬岳(2932.2)−[35分]→村営頂上宿舎 | 
| 到着:村営頂上宿舎(16:16) | 
| [ ] 内の時間は実歩行時間で休憩時 間は含んでいません。 | 
| 歩行時間 : およそ 7時間42分 + (休憩 1時間21分) ⇒ 所要時間 : 9時間3分 歩行距離 : およそ 11.1km(GPSナビの距離データ) | 
| 2日目(23日) | 
| 出発:村営頂上宿舎(06:52) | 
| 村営頂上宿舎−[16分]→丸山−[26分]→最低鞍部−[46分]→杓子岳(2812)−[70分]→白馬鑓ヶ岳(2903.1)−[23分]→鑓温泉への分岐−[28分]→大出原−[97分]→鑓温泉小屋−[117分]→小日向コル−[113分]→猿倉荘 | 
| 到着:猿倉荘(17:23) | 
| [ ] 内の時間は実歩行時間で休憩時 間は含んでいません。 | 
| 歩行時間 : およそ 8時間56分 + (休憩 1時間35分) ⇒ 所要時間 : 10時間31分 歩行距離 : およそ 13.4km(GPSナビの距離データ) | 
| 総歩行時間 & 歩行距離 | 
| 総歩行時間 : およそ 16時間38分 + (休憩 2時間56分) ⇒ 所要時間 : 19時間34分 総歩行距離 : およそ 24.5km(GPSナビの距離データ) 地図表示 断面図表示 | 
| 昨日早く寝たことで目覚めも爽快である。宿舎の窓から外を眺めると薄っすらと明るくなっている空には雲一つない。 朝食を済ませ準備を整え宿舎を飛び出した時は眩しいくらいの快晴である。都会ではめったに見ることのできない青空が広がっている。正にピーカン、貫けるような碧空の下最高の山歩きが楽しめそうである。 | 
|  06:52 村営頂上宿舎 |  06:55 | 
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| 準備を整え今日の素晴らしい山歩きを期待しながら村営頂上宿舎を出発することにした。 | 宿舎横に続くガレ道を登って行くと | 
|  06:58 | |
|  | すぐ縦走路へ登り着き目の前に丸山を望むことができた。 | 
| 07:08〜0713 丸山からの眺め | |
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| 丸山からの眺めも最高である。南方向の目の前にはこれから向かう杓子岳や鑓ヶ岳が望め少し右方向に剱や立山が、また澄み切った空気の中遥か後方に槍や穂高の素晴らしい山並みをクッキリと望むことができた。 (左:杓子岳 その右:鑓ヶ岳 中央遥か奥:槍、穂高など その右少し手前:立山や剱) ⇒ (パノラマ拡大) | |
|  (丸山からの眺め) |  07:13 | 
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| 後(北方向)を振り返れば白馬岳や白馬山荘が今日の素晴らしい青空の下の山歩き、我々の安全を願い見送ってくれている。 | 白馬岳や白馬山荘に手を振り目の前に続く尾根道を杓子岳へと向かった。 | 
|  07:23 |  07:28 左手(東)眼下に白馬大雪渓を望む | 
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| 尾根道をおよそ10分程歩いているが杓子岳へ近づいた感じはしない。目の前に見えすぐに辿り着けそうに思えた杓子岳も中々辿り着けずアルプスのスケールのでかさをつくづく感じたのである。 | しばらく行くと左方向(東方向)の眼下に白馬大雪渓を望むことができた。バラスが敷き詰められたようなガレ道をどんどん下りて行くと | 
|  07:38 |  07:39 | 
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| やがて最低鞍部へ降り立った。 | 鞍部から再び登り返し杓子岳へと向かうことになる。 | 
|  07:58 |  08:04 | 
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| 目の前に杓子岳が望めその急な斜面を登っている登山者が見えている。今からあの急斜面を登ると思うとちょっとうんざりといった気持ちである。(写真拡大) | しらばく行くと杓子岳への急斜面の分岐が現れる。捲き道から離れ杓子岳へ向かうザレ場の急斜面へ取付いた。 | 
|  08:06 |  08:13 杓子岳への急斜面 | 
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| 目の前に杓子岳への急斜面が待ち受けている。見上げるとぞっとするほどの急斜面である。(写真拡大) | 歩幅を小さくゆっくりとした足取りで登って行くことになりやがて目の前に杓子岳のピークが見えやっとのこと | 
|  08:25〜08:33 杓子岳(標高2812m) | |
| _ss.jpg) | 杓子岳山頂(標高2812)へ到着した。(写真拡大) 山頂からの眺めは素晴らしく。南方向には目の前に鑓ヶ岳が望めその向こうに唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳など、また遥か後方には槍ヶ岳が望め、北方向を振り返ると旭岳や白馬岳の素晴らしい山容が望め右方向に美しい小蓮華山の稜線を望むことができた。 | 
| (杓子岳からの眺め) | |
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| 杓子岳山頂からの展望。南方向の眺め。 (正面:白馬鑓ヶ岳、その左向こう唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳など 白馬鑓の左遥か後方に槍ヶ岳、白馬鑓の右:剱岳) ⇒ (パノラマ拡大) | |
| (杓子岳からの眺め) | |
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| 杓子岳山頂からの展望。北方向の眺め。 (左:朝日岳 中央:旭岳と白馬岳 右方向に小蓮華山の稜線) ⇒ (パノラマ拡大) | |
|  (杓子岳山頂部) |  08:34 | 
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| 山頂でしばらく展望を楽しんだ後 | 平坦な山頂部を歩き | 
|  08:49 |  08:51 | 
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| 途中捲き道と合流してしばらく行くと | 杓子沢コルへ降り立った。 | 
|  08:53 |  09:13 | 
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| 遥か上方に小鑓のピークが望め目の前に続く急坂を小鑓目指して登ることになる。 | この辺りで少々バテぎみである。後は鑓を残すのみと自分に言い聞かせながらジグザグの急な上り坂を登ることになる。 | 
|  09:14 |  09:23 | 
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| 途中、後を振り返れば白馬岳や先程立ち寄った杓子岳の素晴らしい風景を望むことができた。(写真拡大) | ジグザグの急坂を登り切ったところが小鑓のピークである。 | 
|  09:25 |  09:33 | 
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| 前方に鑓ヶ岳へ続く稜線を望むことができた。 | 緩やかに見えた山道も疲れた足腰にはかなり応える。残すはこの坂道だけである。 | 
|  09:43〜09:55 鑓ヶ岳(標高2903.1m) | |
| _ss.jpg) | やっとのことジグザグの急坂を登り切り白馬三山最後の鑓ヶ岳(標高2903.1)へ到着した。(写真拡大) 山頂からの眺めは素晴らしく。南方向には天狗ノ頭から唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などの後立山の連なりが望めその遥か後方に槍ヶ岳や穂高などの山並みをクッキリと望め、北方向には今まで歩いてきた小蓮華山や白馬岳、杓子岳などの素晴らしい稜線を望むことができた。 | 
| (白馬鑓ヶ岳からの眺め) | |
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| 白馬鑓ヶ岳山頂からの展望。南方向の眺め。 (左:唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などの後立山の連なりとその遥か後方に槍ヶ岳や穂高の山並み。 やや中央手前:天狗平から天狗ノ頭 その右やや奥:立山連峰と剱岳) ⇒ (パノラマ拡大) | |
| (白馬鑓ヶ岳からの眺め) | |
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| 白馬鑓ヶ岳山頂からの展望。北方向の眺め。 (左:旭岳 中央手前:杓子岳 中央奥から右にかけて:白馬岳から小蓮華山の稜線) ⇒ (パノラマ拡大) | |
|  10:03 |  10:06 | 
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| 鑓ヶ岳からの眺望も存分に楽しみ、後は鑓温泉を経て猿倉へ下山するだけで、南方向に続く真っ白な雪原のようなザレた岩道を鑓温泉への分岐まで下りることになる。 | 途中左方向の眼下にこれから向かう大出原への谷筋の道を望むことができた。 | 
|  10:10 |  10:13 | 
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| 途中、振り返ると碧空の下真っ白な鑓ヶ岳が道中の無事を祈るように見送ってくれていた。(写真拡大) | 真っ白なザレた岩道をしばらく下りて行くとやがて | 
|  10:18 鑓温泉への分岐 |  10:20 | 
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| 遥か下の方を歩いている登山者は豆粒のように見えている。 | |
|  10:30 |  10:33 途中、後ろを振り返る | 
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| 急な谷筋をしばらく下って行くと眼下に一面に広がっている雲が見える。 | 後を振り返ると碧空の下鑓ヶ岳の頭が少し見えている。もう少しでこの青空ともお別れである。鑓ヶ岳に最後の挨拶を交わし急な谷筋の道を下りることにした。 | 
|  10:36 |  10:50 | 
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| 眼下に大出原を望みながらしばらく歩いて行くと | やがて平坦な広場となった大出原へ到着した。 | 
|  10:54 先ほどの分岐方面を振り返る |  10:55 | 
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| 分岐方向を振り返ると貫けるような青空が広がっていた。 | 目の前には雲海が広がっている。正に雲上の散歩である。(写真拡大) | 
|  11:11 |  11:31〜11:36 | 
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| しばらく行くとやがて濃いガスの中を歩くことになり先程まで見えていた貫けるような青空は何処かへ遠のき周りの景色もガスの中に薄っすらとしか見ることができなくなった。 | 景色が見えなくなると疲れも倍増する。途中、足腰の疲れを休めるためにも少しの間休息することにした。 | 
|  11:40 |  11:43 | 
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| 少し休息することでかなり体力も回復し、濃いガスのの中、只ひたすら鑓温泉へと向かうことになる。 | しばらく行くと途中危険な岩場があるようで傍らに立てられた注意看板には「この先滑りやすい岩場(鎖り場)ありストックをたたんで慎重に!」と書かれている。 | 
|  11:54 |  12:02 | 
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| しばらく行くとクサリ場が現れた。左側足下は切れ落ち岩の上も滑りやすく危険である。慎重にそのクサリ場をクリアしてしばらく歩いて行くと | 再びクサリ場が現れた。今度はかなり大きなクサリ場である。足下の岩は濡れてかなり滑り易くなっている。周りはガスに覆われ下方は見えないので恐怖感はさほどないが滑落すればひとたまりもないことが想像できる。 | 
|  12:06 |  12:23 | 
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| 危険なクサリ場を無事クリアし、途中の急なハシゴ階段を下り | 細い捲き道をしばらく歩いて行くと | 
|  12:31 |  12:32〜13:25 鑓温泉小屋 | 
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| やがてガスの中にうっすらと鑓温泉小屋が現れた。 | 鑓温泉小屋。(写真拡大) 帰路のことを考えると温泉に浸かることに不安があったが、ここまできてこの有名な鑓温泉に浸からない手はないと考え、昼食の前に軽く温泉に浸かることにした。 (残念なことに温泉の写真を写していなかった(_ _。)) | 
|  13:26 |  13:39 | 
|  |  | 
| ゆっくりと温泉に浸かることは出来なかったが小屋で昼食を済ませユックリ休憩したあと帰路につくことにした。小屋の下にある足湯の傍を通り | 途中クルマユリや | 
|  13:41 |  13:44 | 
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| 黄色の綺麗な花が咲いている山道を歩いて行くと | やがて目の前に雪渓が現れた。(写真拡大) | 
|  13:50 |  13:54 | 
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| しばらく行くと何やらわいわいがやがや話し声が聞こえてきた。近づくと外人さんのグループが沢に架かる橋の上から大きな雪渓を見て騒いでいたのである。ひょっとしたらこの沢は山地図に書かれている「鑓沢?」かも知れない。 | 沢から少し行くと目の前に残雪が現れた。アイゼンを着ける程でもなく足下に注意しながら慎重に残雪を横切ることにした。 | 
|  14:19 |  14:43 | 
|  |  | 
| 途中、崩落箇所があり通行止めのテープが張られており、この先急斜面をよじ登ることになりやっとのこと登り切ると再び下り、しばらく行くと杓子沢に架けられた真新しい急造りの橋が現れた。 | 橋を渡り山肌に続く山道を登っては下り、下っては登りを何回となく繰り返しうんざりするような山道を只ひたすら歩くことになる。 | 
|  14:48〜14:53 ちょっと休憩 |  15:14 | 
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| 展望は無く足下は悪く何回となく繰り返されるアップダウンに足腰も疲れ果て、途中しばらく休憩することにした。 | 休憩後再び歩き出すがアップダウンはまだまだ続く。 | 
|  15:19 |  15:20 | 
|  |  | 
| しばらく行くと目の前が開け右方向に湿原が現れた。もうそろそろ小日向コルに近づいているはずである。ひょっとしたらこの湿地帯は山地図に書かれている「三白平?」かも知れない。 | 手持ちのナビを確認すると小日向コルはもうすぐである。湿地帯を過ぎおそらく最後の登りになると思われる緩やかな坂道を登り | 
|  15:27〜15:30 小日向コル |  15:43 | 
|  |  | 
| しばらく行くとやがて猿倉と鑓温泉のほぼ中間点に当たる「小日向コル」へ到着した。(写真拡大) | 小日向コルから先山道は下りとなり小石の多い山道を只ひたすら下りることになる。 | 
|  15:52 |  16:05 | 
|  |  | 
| 途中北方向の開けた場所からこれから向かう猿倉方面の谷筋を望むことができた。 | 大きな岩の転がっている山道を通り | 
|  16:20 |  16:44 | 
|  |  | 
| 小石の多い歩き難い道を只ひたすら下りて行き | やがて道の両側に水芭蕉の葉が目立ってくると「水芭蕉平」と呼ばれている場所へ到着する。 | 
|  16:52 |  17:08 | 
|  |  | 
| 水芭蕉平を過ぎても小石の多い山道は続く。小日向コルを過ぎてからの下りは殆どが小石の多い歩き難い山道である。 | 小日向コルから小石の多い歩き難い山道をおよそ1時間半程歩きやっとのこと林道へ飛び出した。 | 
|  17:09 |  17:15 | 
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| 林道を左方向へ行けば大雪渓方面であるが今回は右方向の猿倉方面へと向かった。 | 途中、林道から外れ傍らの標識に従い再び山道をノンビリと猿倉へと向かうことにした。 | 
|  17:19 |  17:23 猿倉荘 | 
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| しばらく歩き右下に駐車場が見えてくると | まもなく猿倉荘へ到着した。(写真拡大) さんぞうさんの気転が功を奏し林道へ飛び出した時に手配しておいたタクシーがタイミングよく到着し待ち時間無くタクシーに飛び乗り毎年お世話になっている白馬五竜のペンション樹里家まで向い今回の山歩きは無事終了した。 |