八淵ノ滝〜釈迦岳ハイキング(ガリバー青少年旅行村〜八ツ淵の滝〜釈迦岳〜大津ワンゲル道〜イン谷出合)
八淵ノ滝〜釈迦岳ハイキング
(ガリバー青少年旅行村〜八ツ淵の滝〜釈迦岳〜大津ワンゲル道〜イン谷出合)
出発:江若バス ガリバー旅行村バス停(ガリバー旅行村バス停へは:JR湖西線_近江高島駅下車。近江高島駅前「ガリバー旅行村行き」からガリバー旅行村バス停まで約25分乗車。注:ガリバー旅行村行きは毎日運行されていないので必ずバス時刻表を確認して下さい。)
ガリバー旅行村バス停(9:05)−[10分]→ガリバー青少年旅行村−[20分]→八池谷分岐−[15分]→魚止の滝−[35分]→大摺鉢−[15分]→貴船の滝−[45分]→七変返しの滝−[25分]→オガサカ分岐−[45分]→比良明神−[23分]→カラ岳−[22分]→釈迦岳−[23分]→イチョウガレ−[112分]→イン谷出合−[55分]→比良トピア−[50分]→JR比良駅(21:00)
到着:JR湖西線_比良駅。
歩行時間:およそ 8時間15分 + (食事・休憩・入浴時間 3時間55分) = 所要時間:12時間05分
歩行距離:およそ 14.3km(GPSナビの距離データ)
マップ上の青文字をクリックして下さい。その場所の写真が表示されます。
今回は滋賀県で唯一日本の滝100選に選ばれておりまた休日ともなると多くのハイカーで賑わう八ツ淵の滝(八淵の滝)を遡行し標高1030mのカラ岳を経て釈迦岳(標高1060.3m)へと向った。
今回のハイキングはJR湖西線の近江高島駅から江若バスを利用したためガリバー旅行村バス停がスタート地点となる。近江高島駅からバスに揺られることおよそ25分でガリバー旅行村バス停へ到着した。バス停は広い駐車場でバス停のすぐ前がガリバー旅行村への入口である。準備を整え早速ガリバー青少年旅行村へと向った。舗装道をしばらく歩いて行くとやがて前方が開け建物が見えてくるとガリバー青少年旅行村である。バス停を出発しておよそ10分程で到着した。
ガリバー青少年旅行村から先はすぐに地道となり広い地道をしばらく歩いて行くと八池谷分岐の少し手前に「八ツ淵の滝」の大きな看板が立てられている。その看板を通り過ぎると本格的な山道となり小石の散らばった山道をしばらく行くと「八池谷分岐」へ到着する。
分岐には「入山者の皆様へ」というお知らせ(お願いかも)看板があり「初心者の方は大摺鉢の滝コースへ」と書かれている。道なりに左方向へ進めば大摺鉢コースであるが、今回は八ツ淵の滝を遡行するためその分岐を右へ下りて行くことにした。坂を下りきったところで川向こうに渡りしばらく行くと「魚止の滝」である。この辺りから同行者の靴底がどうも怪しくなってきているが縛り紐で補修をして前進することになった。
魚止めの滝を過ぎてしばらく行くと遠く前方に障子の滝の岩場をクサリにしがみついて登っているハイカーがクッキリと見えている。足元に注意しながら川沿いの岩場をクリアし先ほど見えていた「障子の滝」の岩場下へ到着した。丸木橋を渡り先ほど見えていた岩場へ取り付きクサビ(黄色の金具)やクサリが取り付けられた危険な岩場で三点支持の原則を忠実に守り障子の滝の岩場を慎重に登ることになる。クサリ場をクリアすると右手に「唐戸の滝」を見ることがき、最後の急坂を登り切ると先程のお知らせ看板に書かれていた大摺鉢の滝コースと合流する。
急な岩場を登りきり大摺鉢の滝コースと合流した後は快適な山道をおよそ15分ほど行くと「大摺鉢」へ到着する。周りは広々としておりザックを降ろして大休憩するにはもってこいの場所で多くの人が休憩されている。滝壺の前の大きな岩に誰が描いたのだろうか珍しい梵字のような不思議な文字が刻まれている。
しばしの休息後すぐ上部にある小摺鉢を通り川沿いの岩場を慎重にクリアし飛び石伝いに向こう岸へ渡りしばらく歩いて行くとやがて「屏風滝」へ到着する。屏風滝のすぐ先が「貴船の滝」である。
滝への降り口に少し人の列が出来ているが原因は貴船の滝へ下りるためのクサリ場の待ち行列である。前方には貴船の滝の岩場を登っているハイカーがクッキリと見えている。
一旦沢まで下り切り岩を伝って川向こうへ渡り再び鉄梯子とクサリを使って滝の最上部まで登ることになるが、障子の滝のクサリ場と同様に慎重に取り組まなければ大事故に繋がりかねない場所である。滝をクリアするのにおよそ10分程の時間を費やしやっとの思いで滝の最上部へ辿り着くことが出来た。
貴船の滝をクリアすれば後は八ツ淵で最後の滝となる「七変返しの滝」を残すだけである。やや平坦なブナの生い茂った快適な山道をしばらく歩くことおよそ45分程要して「七変返しの滝」へ到着し八ツ淵の滝を全てクリアすることができた。この時点で丁度お昼時になっていたので川辺に適当な場所を見つけて昼食タイムとすることにした。同行者の靴底も補修に補修を重ね今のところ何とか持っているといった状態である。
昼食後はオガサカ道の上りが待ち構えている。およそ1時間程の昼食タイムが終わり準備を整えオガサカ道を目指すことにした。オガサカ道への分岐は昼食場所からは2、3分の場所ですぐに分岐へ到着した。
分岐にある大きな杉の木に道標が括り付けられており「左方向:比良ロッジ・シャカ岳・八雲ヶ原」、「直進方向:八雲ヶ原・武奈が岳」と示されている。今回は釈迦岳へ向うためその道標に従い左のオガサカ道へ取付き比良明神へと向った。
取付いてしばらくは木の根が飛び出したり道がV字状に抉れた場所など歩きにくい所もあるがしばらく登って行くとやがて道は平坦となり緑の中を歩く快適な山道歩きとなる。途中シャカ岳への道標を右に見送りしばらく行くとやがて赤い鳥居のある比良明神下へ到着した。オガサカ分岐を出発しておよそ45分程要しての到着である。
右方向が北比良峠方面で左方向がカラ岳から釈迦岳方面である。正面の赤い鳥居を潜り階段を上ればすぐに比良明神である。比良明神下で小休止をしたあと再び釈迦岳方面へと向った。稜線沿いを緩やかに登って行く快適な山道で、徐々に高度を上げながら登って行くことになりやがて前方が開け頭上に大きな鉄塔が現れるとカラ岳(標高1030m)の山頂であり比良明神下を出発しておよそ25分程要しての到着である。
途中靴底を補修しながら歩いている同行者も心配である。小休憩を兼ねてボンドと縛り紐で再度補修することにした。万全ではないが靴底を補修した後、次の釈迦岳へと向った。
樹木に挟まれた尾根道を一旦鞍部まで下りる途中に一箇所展望が開けた場所がありそこから唯一琵琶湖方面の眺めを楽しむことが出来た。尾根道を下りることおよそ10分程でシャカ岳駅への分岐へ到着した。分岐を右方向へ行けばシャカ岳駅方面であるが今回は釈迦岳へ向うためその分岐を直進することになる。分岐から再び急な坂道を登り返すことおよそ10分程で釈迦岳(標高1061.3m)の山頂へ辿り着いたが残念なことに山頂部は樹木が生い茂って展望を楽しむことは出来なかった。
山頂からの帰路はイチョウガレの急なガレ場を通り大津ワンゲル道を只ひたすら下りることになる。山頂での展望を楽しむこともできずしばしの休息後、道標に従い大津ワンゲル道を下りることにした。道は緩やかに下っている。U字状に抉れた山道をしばらく下って行くとやがて比良リフトへの分岐へ到着する。分岐にある道標には「右:比良リフト(比良・・・廃業) 左:大津ワンゲル道(難路注意)」と書かれておりその道標に従い分岐を左方向へと向った。しばらく行くと右側に「通行止」の看板が立てられロープが張られた場所へ到着する。おそらくシャカ谷へ下りる道が通行止めなのだろう。看板横を通り過ぎてしばらく行くとすぐ左方向に美しい稜線を望むことができた。
しばし眺めを楽しんだ後しばらく行くと道はいきなり急な下りとなる。トラロープが張られ露岩や木の根が飛び出たイチョウガレの激下りである。かなり危険な下りでロープをしっかり握り締め一歩一歩を確実に足場を確保しながら下りなければ危険極まりない場所である。途中振り返ると本当にこんな所を降りているのかと思うとゾッとするほどである。
やっとのことイチョウガレをクリアすると後はしばらく馬の背状のなだらかな尾根道を歩くことになる。途中木の根の飛び出た場所を振り返ると何と根っ子の下は空間で土は全く無くそのうちこの尾根道も崩壊するのであろうと思った。
尾根道をしばらく下りて行くとやがて分岐が現れる。左方向は雄松山荘道への分岐で今回は大津ワンゲル道を下りるためその道標に従って右方向へ下りて行くことになる。分岐から先もイチョウガレ程ではないが結構な急な激下りが続く。途中木々の間から琵琶湖方面や蓬莱山を望むことが出来るが眺めをユックリ楽しむといった状況では無い。この辺りでは膝もかなりガクガクである。
徐々ではあるが勾配も緩やかになった山道をどんどん下りて行くとやがてイン谷に架かる丸木橋へ到着しやっとのこと「イン谷出合」へ辿り着いた。橋を渡り車道へ飛び出し後ろを振り返ると先ほど登った釈迦岳がクッキリと見えている。
ここから先は比良トピアで今日の疲れを癒すため舗装道を只ひたすら歩くことになる。途中振り返ると夕暮れの中チョッピリ頭を出した堂満岳を望むことができた。舗装道を只ひたすら歩くことインタニ出合からおよそ55分要して比良トピアへ到着し今回のハイキングは無事終了した。
比良トピアで今日の疲れた身体をユックリと癒し汗を流した後は国道161号沿いの食堂へ立ち寄り軽く夕食を済ませ食堂を出たのが20時25分で、JR比良駅へ向う途中夜空を眺めると満天の星空である。こんな美しい星空を眺めるのは久しぶりである(??十年ぶり)、美しい星空を眺めながらノンビリとした足取りでJR比良駅へ辿り着いたのが21時00分で比良駅発21時15分の電車に飛び乗り家路に着いた。
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