雪彦山ハイキング(大天井岳〜雪彦山〜地蔵岳〜虹ヶ滝〜ユースホステルへの道標〜出合)
雪彦山ハイキング
(大天井岳〜雪彦山〜地蔵岳〜虹ヶ滝〜ユースホステルへの道標〜出合)
出発:雪彦山登山口 駐車場(マイカー利用)
駐車場(10:45)−[2分]→登山口−[27分]→展望岩−[35分]→出雲岩−[10分]→セリ岩(見晴らし岩)−[13分]→馬の背−[12分]→大天井岳−[8分]→下山道分岐(天狗岩分岐?)−[10分]→新下山道分岐−[10分]→鹿ヶ壺分岐−[17分]→雪彦山(三角点)−[12分]→鹿ヶ壺分岐−[8分]→新下山道分岐−[7分]→下山道分岐(天狗岩分岐?)−[34分]→地蔵岳−[36分]→虹ヶ滝−[7分]→ユースホステルへの道標−[12分]→出合−[11分]→格子枠の砂防ダム−[5分]→登山口−[2分]→駐車場(17:02)
到着:雪彦山登山口 駐車場(マイカー利用)
歩行時間:4時間40分(食事・休憩時間は含んでいません)
歩行距離:約5.5km(GPSナビの距離データ)
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今回のハイキングのスタート地点はマイカーを利用したため登山口手前にある駐車場からのスタートとなる。
今回は新潟の「弥彦山」福岡の「英彦山」と並ぶ三彦山の一つで、そそり立つ岩峰群には目を見張るものがあり展望の良い岩峰群を歩く爽快感がたまらないという雪彦山(標高915.2m)へと向った。
雪彦山と呼ばれるのは一般的には岩峰群が並ぶ大天井岳、不行岳、三峰岳、地蔵岳を総称した洞ヶ岳を言うそうであるが、ここででの雪彦山の記述は地形図にある三角点名の山を言うことにする。
駐車場からふと左上方を見上げると目の前に岩肌をあらわに見せて険しく聳え立った大天井岳の岩峰がハッキリと見える。駐車場前のなだらかな舗装道を少し行くと左手に「雪彦山登山口↑」の道標があり、道標に従って直進するとすぐ右手に管理棟が現れる。その前が「登山口」である。
登山口には出雲岩コースを示す道標がありその案内に従って階段道を上がって行くと道はすぐにガレ場の急坂へと変わり、やや直線的なつづら折れのガレ道が延々と続いている。途中、先日来の台風23号?の爪痕と思われる倒木の無惨な姿を散見することになる。登り初めてからおよそ30分程で「展望岩」に到着し、先ほど駐車場から見た大天井岳の峻険な岩峰を目の前に望むことができる。
展望岩から「行者堂跡」を経てしばらく行くと道は平坦な尾根道となるが、やはり台風の爪痕と思われる無惨な姿の倒木が尾根道を塞いでいた。尾根道から次第に緩やかな捲き道を進んで行くとやがて小さなクサリ場が現れる。クサリ場を過ぎ再び急坂を登りはじめると目の前に巨岩が現れる。「出雲岩」である。高さが30mあり、ひさしが4mも張り出しているという巨岩である。上を見上げるとオーバーハングした岩が今にも落ちてきそうで、とにかくデッカイ岩である。
出雲岩を捲くようして裏側へ出ると高さ5m程のクサリ場があり、そのクサリ場を登りきったところが「覗き岩」で少し向こうに「セリ岩」がある。セリ岩は人が一人が通れるかどうかの狭い隙間の岩であり、またセリ岩の向こうには「見晴らし岩」という播州の山々の素晴らしいを眺めを一望できる岩がある。
見晴らし岩からの素晴らしい眺めを満喫した後いよいよ大天井岳へと向うことになる。セリ岩の狭い隙間を通らずに右側から廻り込む道もあるが、折角だからと狭い隙間を通り抜けることにした。セリ岩を通り抜けるとすぐに岩場の急なクサリ場が現れる。クサリ場を過ぎると次ぎは急な岩場の登りが待ち構えている。次々と現れる岩塊を木の根を頼りに一つ一つ乗り越えて行くとやがて「馬の背」へ到着する。案内標識には「←大天井岳へ(約10分)」と書かれている。大天井岳へはまだ岩場の登りが10分程続くことになる。
岩場の急坂を登って行くとやがて上部の見晴らしが開け最後の急峻な岩場を登りきると大天井岳山頂の祠が目の前に飛び込んでくる。歩き出して約2時間要しての到着である。山頂からの展望はすばらしく向って右方向には明神山のもっこりした山容や正面には七種山の美しい尖峰など播州の山々の素晴らしい大パノラマを満喫することができる。
大天井岳から次の目的地である雪彦山へは殆ど尾根道歩きとなる。山頂から少し行くと「下山道分岐(天狗岩分岐?)」が分かれている。その分岐を「左:←鹿ヶ壺・峰山方面へ」の案内に従い鹿ヶ壺方面方へと向うことにした。直進すれば地蔵岳を経て虹ヶ滝へ向う道である。
普段なら快適な尾根道歩きとなるはずが、途中の道は倒木に塞がれ倒れて捲れ上がった木の根っこの上を乗り越えて進むことになる。しばらく行くと再び分岐が現れ、案内板には「右:新下山道⇒」と書かれている。おそらくここが分新下山道分岐で手持ちの資料には「岩場の無い下山道、急坂の処有り」と書かれており、下山道(地蔵岳経由)を選択するより危険は少ないのであろう。
緩やかな登りの尾根道をしばらく行くとやがて植林帯が現れ雪彦山への登りが始まる辺りで左手に「鹿ヶ壺」への分岐が分かれている。分岐を左へ行けば「鹿ヶ壺」方面であるが今回は雪彦山へ向うためその分岐を直進することにした。樹間の開けた植林帯の中を歩く快適な上りではあるが、山頂付近は台風の爪痕と思われる倒木が行く手を遮っている。倒木を廻り込むように進んで行くと無惨な姿になっている雪彦山山頂(標高915.2m)へ辿り着いた。山頂部は樹間は開けているが展望は望めない。
山頂からの帰路、次ぎの目的地である「鉾立山」を目指そうとしたが、鉾立山への道は踏み後もほとんど判らず、更に尾根道らしき個所は一面の倒木に覆い隠されておりコースをとても確保できそうもなく尾根道の縦走を断念し雪彦山の三角点をそっと踏んで来た道を引き返すことにした。
およそ30分程かけて「下山道分岐(天狗岩分岐?)」まで戻り、そこから地蔵岳方面へ向かうことにした。下山道を降りはじめてすぐに「事故多発」の「注意看板」がある。そこから「一般コース」と「上級コース」とに分かれているが迷わず一般コースを降りる事にした。一般コースのすぐ側を降りる上級コースは太いクサリを頼りに直角に近い岩場を降りるのだが、一般コースもそれに負けず劣らず急な岩場を降りる事になる。気を抜くととんでもない事故につながりかねない場所である。途中降り口にあった「事故多発の注意看板」の必要性がよく理解できた。
およそ10m程下りたところで「上級コース」と合流しており、そこから再びロープを使って下りることになる。この辺りも台風の影響と思われる倒木が道を塞いでおり倒木を避けながらやっとのこと地蔵岳への鞍部へ降り立ち再び地蔵岳のピークを目指すため岩場に取り付いた。
登る途中右側は目もくらむ断崖であり、細心の注意をはらいながら足場を確保しユックリと登ることおよそ5〜6分で「地蔵岳」のピークへ辿り着いた。ピークからは遥か遠くの美しい山々を望むことができ目の前には大天井岳の素晴らしい眺めを満喫することができた。ピークからの超絶景を楽しんだ後、再び鞍部まで戻り次ぎの目的地である虹ヶ滝を目指すことになる。
虹ヶ滝への途中階段替わりに木の根を使った急な下りや岩が濡れて滑りやすくなっているクサリ場を足下に注意しながら只ひたすら降りることになる。途中、人の声が聞こえたので辺りを見回すとなんと先ほどピークに立った「地蔵岳」の東壁を2人のパーティがアタックしているではないか、感心しながら見惚れていたが何時までも立ち止まってもおれず再び虹ヶ滝へ向った。只ひたすら降りること鞍部からおよそ30分で「虹ヶ滝」へ辿り着いた。虹ヶ滝もやはり台風の影響で倒木に遮られ残念ながら滝の全姿を見ることができなかった。
虹ヶ滝からの帰路は「大曲」を経て「登山口」まで帰る予定であったが途中「ユースホステル」への道標があったので近道と判断しそこを右に折れて「登山口」へ向うことにした。右へ曲がるといきなり急なガレ場を下りることになり、下り立ったところで「出合」へ到着する。おそらく虹ヶ滝から直接谷筋を沢沿いに降りてきたところの合流点だと思われる。そこから暫らく夢前川源流に沿って歩くことになる。ルートは赤ペンキの矢印で明示してあり迷うことはないが、増水時にはかなり危険と思われるのでこのルートは避けたほうが良いと思う。
やがて沢歩きも終り道はしっかりした林道となりしばらく進むと左手にジャングルジムを思わせるデッカイ鉄パイプ枠が現れる。雪彦川第二ダム(鋼製格子枠砂防ダム)で説明看板にはオープンタイプの砂防ダムと書かれている。初めて見るダムである。
ダムを通り過ぎてしばらく行くと見覚えのある管理棟が見えてくる。管理棟を通り越し無事駐車場へ到着して今回のハイキングは終了した。
帰る途中、日帰り温泉「雪彦温泉」に立ち寄って疲れた身体を癒し汗を流したあと家路へと向った。
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