霊仙山〜経塚山ハイキング(落合〜今畑登山口〜笹峠〜近江展望台〜最高点(1094)〜霊仙山(1083.5)〜経塚山(1040)〜お虎ヶ池〜汗フキ峠〜落合) |
平成18年11月25日(土) |
出発:落合_駐車場所(09:25) |
落合−[7分]→今畑登山口−[13分]→今畑廃村−[62分]→笹峠−[53分]→近江展望台(1006)−[42分]→南霊岳(1036)−[22分]→最高点(1094)−[13分]→霊仙山(1083.5)−[17分]→経塚山(1040)−[17分]→お虎ヶ池−[12分]→お猿岩−[16分]→見晴し台−[32分]→汗フキ峠−[35分]→落合 |
到着:落合_駐車場所(16:10) |
[ ] 内の時間は実歩行時間で休憩時 間は含んでいません。 |
歩行時間 : およそ 5時間41分 + (休憩 1時間04分) ⇒ 所要時間 : 6時間45分 歩行距離 : およそ 10.7km(GPSナビの距離データ) 地図表示 断面図表示 |
今回は鈴鹿山脈の最北端に位置し山頂は高原大地状で山頂からの眺めは360度の展望が開け鈴鹿山系や琵琶湖はもちろんのこと天候次第では遠くアルプスの山々をも望むことができ、山頂や稜線部では石灰岩が露出しているカルスト台地の山で特に西南尾根は日本アルプスの山を歩いているようなスケールさえ感じさせるという「霊仙山(標高1083.5m)」へと向かった。 自宅を6時50分に出発し第二京阪の枚方東ICから京滋バイパス、名神高速を利用して今回の待ち合わせ場所であるJR彦根駅へと向かった。今年の5月の連休に御池岳へ向かった時は名神高速が大渋滞していたが、今回は渋滞もなく車の流れもスムースで、待ち合わせ時間より少し早く彦根駅へ到着した。 待つこと少々、電車の遅れも無く予定時刻に到着した同行者と合流し8時45分駅前をスタートし霊仙山へと向かった。R306を南下し多賀神社方面へ向かい途中県道17号線を左折し河内風穴方面へと向かった。河内風穴の駐車場を過ぎてしばらく走り右側に現れた今畑登山口を通り過ぎ落合の集落へ到着したのが9時20分。 |
09:25 落合の駐車場所 |
09:30 |
駐車場所を事前にリンク友から教えて頂いていたので私も同じ元公共施設前の広場に車を止めさせて頂くことにした。(写真拡大) |
早速準備を整え、先ほど車で通り過ぎた今畑の登山口へと向かった。 小川に沿ってしばらく下りて行くと |
09:32 今畑登山口 |
09:40 |
程なく左側に今畑の登山口が現れ、登山口の傍らにある道標に従い霊仙山へと向かった。(写真拡大) |
落葉の絨毯が敷かれたジグザグの急な上り坂をしばらく歩いて行くと |
09:45〜9:51 今畑廃村 |
(廃村に建つ土蔵) |
やがて水汲み場のある今畑の廃村へ到着した。(写真拡大) 水汲み場の柱に「登山道右上」と書かれているが、水汲み場の前から左方向への道が分かれており探検がてらに左方向へ向かうと |
すぐに民家と土蔵が現れた。とても廃屋とは思えない程の綺麗な状態で建物が残っていた。 |
09:51 |
09:52 |
土蔵を過ぎるとすぐに先程の水汲み場から上ってきた道と合流し、すぐ左手にはお寺が現れた。表札には「白雲山 宗金寺」と書かれている。 |
お寺を過ぎると目の前に石垣が現れる。 |
09:58 |
10:04 |
石垣を過ぎると杉林の道を歩くことになり |
しばらく歩いて行くと徐々に杉林から雑木帯の山道へと変わり |
10:16 |
10:24 |
途中、周りの綺麗な紅葉を楽しみながらの山歩きとなる。 |
やがて右側(南西方向)が開けた尾根道を歩き |
10:32 |
10:35 |
しばらく行くと前方が開け、緩やかな斜面を登り切ると |
目の前に、これから向かう近江展望台への大斜面が飛び込んできた。(写真拡大) |
10:38 |
10:45 |
左方向に大斜面を眺めながら石灰岩の飛び出た山道をしばらく上って行くと |
やがて笹の生い茂った山道を歩くことになる。 |
10:53 笹峠 |
(笹峠にある標識) |
笹が途切れた辺りから一旦緩やかな下りとなりしばらく下りて行くとまもなく笹峠へ到着した。(写真拡大) |
峠にある標識に従い霊仙山頂へと向かうことになるが、ここから先西南尾根への登り始まる。 |
10:57 |
10:59 |
笹に覆われた山道をしばらく登って行くと左手に正木ヶ原の立ち枯れを思わせるような風景が現れ(写真拡大) |
前方にはこれから登る西南尾根へ続く大斜面が広がっている。(写真拡大) |
11:01 |
11:02 |
やがて立ち枯れも途切れると |
やや平坦な場所へ辿り着くが、それも束の間いよいよ大斜面への激登りが始まる。 |
11:05 |
11:10 |
背丈程の笹を掻き分け西南尾根に続く大斜面に取り付き、周りは石灰岩が露出しており躓かないように足下に注意しながら微かな踏み跡を頼りに大斜面の激登りが始まった。 |
既に同行者は少し先を進んでいる。上空を見上げるようにしないと同行者の姿は確認できない。手を伸ばせばすぐ目の前の岩が掴めるほどの急斜面である。 |
11:20 |
11:26 |
同じような風景が延々と続く、登っても登っても急斜面が終わらないような気持ちにさせられる。後を振り返る余裕もなく只ひたすら登り続けるだけであった。 |
周りは冷たい強風が吹き荒れ先程まで覗いていた青空も消え、どんよりとした鬱陶しい雲が上空を覆ってきている。 |
(同行者のてるみさん提供) |
11:30 |
吹き飛ばされそうな強風の中、只ひたすら急斜面を登ることになる。 |
やがて斜面も緩やかになると前方に近江展望台へ続く尾根筋を望むことができた。やっとのこと激登りが終わったのである。 尾根筋へ出ても風は弱まる気配も無く容赦なく吹き付けてくる。石灰岩の飛び出た尾根道を足下に注意しながらしばらく歩いて行くと |
11:46〜11:48 近江展望台 |
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やがて標高1006mの岩近江展望台へ到着した。(写真拡大) ヘトヘトになってやっとのこと辿り着いたのだが、展望台からの眺めを楽しむことでその疲れ果てた身体が急速に回復していくのが不思議である。 展望台からは360度の展望が楽しめ、目の前(北東方向)にはこれから辿る西南尾根の美しい稜線を望むことができる。 |
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(近江展望台からの眺め) | |
北東方向、これから辿る西南尾根の美しい稜線。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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11:51 |
11:58 |
展望台では当然遮るものは何もない。容赦なく吹き付けてくる強風にノンビリと眺めを楽しむといった雰囲気ではなく少しの休息後、石灰岩の飛び出た西南尾根へ足を踏み出した。 |
しばらく行くと灌木帯が現れ、時々方向を見失う箇所もあったが木に捲きつけられたテープを確認しながら慎重に歩くことになる。 |
12:10 |
12:18 |
灌木帯を通り抜けると西南尾根の快適?な尾根道歩きとなるが |
目の前には石灰岩の岩尾根が延々と続いている。 |
12:22〜12:55 途中で、昼食タイム |
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強風の横風を受けながら西南尾根を歩くことになる。予定している昼食場所では強風のためとても食事どころではないと判断し途中、尾根の西側の雑木林へ入り昼食タイムとした。 雑木林へ入ると今までの強風が嘘のように静まっている。斜面に足を踏ん張っての昼食ではあったが強風を避けてゆっくりと食事ができたことは何よりの救いであった。 |
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13:03 南霊岳(標高1036m) |
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食事も終わり再び強風の中、石灰岩の岩尾根を歩き北方向に霊仙山から最高点の稜線を望みながら歩いて行くとまもなく南霊岳(標高1036m)へ辿り着いた。 目の前にはこれから辿る最高点から霊仙山にかけての美しい稜線を望むことができた。 |
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(南霊岳からの展望)
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北方向、最高点(右の平坦なピーク)、霊仙山(左)方面を望む。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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13:04 |
13:13 |
南霊岳を過ぎると露出した岩も少なくなりしばらくは快適な笹道を歩くことになり、 |
前方にはこれから向かう最高点のピークを望むことができる。 (上の画像で、果たして絶壁に沿って延びている笹の中の道が判るだろうか?、判らなければ)⇒ 写真拡大 |
13:15 |
13:25〜13:32 最高点(標高1094m) |
笹原を過ぎると再び石灰岩の岩場を歩くことになるが右側は切れ落ち絶壁となっている。岩に躓きバランスを右側へ崩せば一溜りもない。 足下に注意しながら慎重に岩場を通り、先ほど見えていた絶壁に沿った笹の中の道を過ぎると、 |
まもなく山頂一面に石灰岩が広がっている最高点(標高1094m)へ到着した。(写真拡大) 山頂からは360度の展望が楽しめるが今回は雲も厚くどんよりとしており遠く霞がかかり遠望を楽しむことが出来なかった。 |
(北方向の眺め) |
(南方向の眺め) |
(南西方向の眺め) |
(西方向の眺め) |
伊吹山方面の眺め。左手前経塚山。(写真拡大) |
御池岳方面の眺め(写真拡大) |
西南尾根を望む(写真拡大) |
霊仙山を望む(写真拡大) |
13:34 |
13:40 |
三角点のある霊仙山へは笹原を少し下り、目の前に見えているカレンフェルトの斜面を登り返すと |
まもなく霊仙山への分岐へ到着する。 右へ進めば経塚山方面だが、今回は一旦霊仙山へ立ち寄るため分岐の道標に従い「霊仙山三角点」へと向かった。 |
13:45〜13:53 霊山山(標高1083.5m) |
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霊仙山のピークは目の前に見えている。左へ折れ5分程辿ると霊仙山の山頂である。(写真拡大) 山頂からの眺めは最高点ピークからの眺めと同様に360度の展望が楽しめるが先ほどと同じく遠く霞がかかり遠望を楽しむことが出来ない。 山頂は凄い風の歓迎で、構えたカメラが揺れる程の強風である。 |
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(霊仙山からの眺め)
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東〜南西方向、最高点(左)から近江展望台(右)に掛けての西南尾根の稜線を望む。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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(霊仙山からの眺め) | |
西方向、琵琶湖方面の眺め。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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(霊仙山からの眺め) | |
北方向、経塚山(右手前)、伊吹山(中央やや左)方面の眺め。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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13:58 |
14:07 |
山頂では突風が吹き荒れノンビリと眺めを楽しむといった状況ではなく周りの風景をカメラに収めただけで早々に山頂を退散し経塚山へ向かうことにした。遥か前方に経塚山のピークが望める。草原状の斜面を一旦鞍部まで下り |
綺麗な笹道を再び登り返すと |
14:10〜14:13 経塚山(標高1040m) |
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まもなくカレンフェルトの点在した経塚山(標高1040m)の山頂である。(写真拡大) 経塚山からも360度の展望が楽しむことができ、目の前(北方向)には伊吹山のドッシリとした雄大な山容が望め、目線を右側(北東方向)へ写せば谷山へ続く美しい稜線を望むことができる。後を振り返れば最高点から霊仙山に掛けての美しい稜線を望むことができた。 |
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(経塚山からの眺め) | |
北方向、阿弥陀ヶ峰(左手前)、伊吹山(左奥)と谷山へ続く美しい稜線。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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(経塚山からの眺め) | |
南方向、最高点(左)、霊仙山三角点(左奥)方面の眺め。 ⇒ (パノラマ拡大) |
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14:14 |
14:23 |
経塚山での最後の360度の展望を楽しんだ後、カレンフェルトの点在する山道をお虎ヶ池へと向かった。 |
幅の広い歩きやすい快適な山道をしばらく下りて行くと |
14:30〜14:32 お虎ヶ池 |
14:35 |
やがて鳥居のあるお虎ヶ池へ到着した。(写真拡大) |
お虎ヶ池を過ぎ笹原の中に続く幅の広い山道をしばらく歩いて行くと |
14:44〜14:47 お猿岩 |
(お猿岩にある標識) |
やがてお猿岩の分岐へ到着した。(写真拡大) 分岐の傍らに「ここはお猿岩です。」と書かれた標識があり、 |
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14:50 |
14:54 |
とりあえず地図はさておき標識の示す右方向に続く山道(近道)を向かうことにした。東方向に広がる琵琶湖方面の眺めを楽しみながらつづら折れの急坂をしばらく下りて行くと、 |
再び分岐へ到着した。お猿岩から分岐していた道との合流点である。 分岐の標識に書かれている地図は迷うことなく正常に描かれている。 |
14:58 |
15:00 |
分岐を過ぎると周りに木々も目立ち始め |
落葉樹の美しい紅葉を楽しみながらしばらく歩いて行くと |
15:03 見晴らし台 |
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広場状になっている「見晴し台」に到着した。(写真拡大) 見晴し台からは北西方向、琵琶湖方面の展望が開け、傍らの木には「見晴し台」と書かれたプレートが貼り付けられていた。 |
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(見晴し台にあるプレート) |
(見晴し台からの眺め) |
「見晴し台のプレート」 |
「北西方向の眺め」 |
15:06 |
15:15 |
見晴し台を過ぎ、周りの景色を楽しみながら快適な山道を歩いて行くと |
やがて「4合目」の標識が現れた。 |
15:18 |
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4合目の標識を過ぎた辺りから周りに美しい紅葉を見ることができ、紅葉を楽しむには時季も少し遅いと思っていたのでこの美しい風景を見れたことは大感激である。 |
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15:19 |
15:20 |
途中の紅葉_その1。 |
途中の紅葉_その2。 |
15:26 |
15:28 |
思ってもいなかった周りの紅葉を楽しみながらの山歩きである。幅の広い歩き易い快適な山道をしばらく歩いて行くと |
「3合目」の標識が現れた。 |
15:30 |
15:35 汗フキ峠 |
3合目を過ぎても快適な道は続き、しばらく歩いて行くと |
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15:38 |
15:39 |
峠を過ぎると、いきなり道幅の細い急坂の滑りやすい道となる。足下に注意しながら下りて行くと |
まもなく沢へ降り立った。 |
15:40 |
15:50 |
しばらくは山肌に付けられた沢沿いの細い道を歩くことになるが、 |
やがて道幅も広く歩き易い林道を歩くことになり |
15:55 |
15:57 |
川に架かる丸木橋を渡り |
快適な林道をしばらく歩いて行くと |
16:06 |
16:10 |
前方に落合の集落が見えてくる。 |
落合集落の長閑な風景を眺めながら駐車場所へ戻り着き今回のハイキングは無事終了した。 |